8月9日、長崎原爆祈念日がいよいよ明日に迫ってきました。
皆様より頂戴させていただいた折鶴は1082羽となりました。誠に有難う御座います。 明日、皆様の「思い」と一緒に奉納させていただきます。
さて、今年は皆様からお預かりした鶴で大きなレリーフを作成しました。
今年は 物理学者のアルベルト・アインシュタイン博士
そして 彼の “Peace cannot be kept by force. It can only be achieve by understanding” (平和とは「力」では保つことは出来ない。ただ「理解すること」のみにより達成されるものだ)
という言葉をモチーフとしました。
今年はロビーに折り紙を設置させて頂いておりました。 当ホテルのロビーで職業も性別も宗教も価値観も出身地も、そして国籍も様々なお客様に折鶴を折っていただきました。立場も考え方も違うお客様同士が「平和を想い」、「折鶴」というひとつのものを作り上げていったのです。そこにはアインシュタインが言う「理解すること」のひとつの姿があったのではないかと思います。
今回のレリーフでは色を統一せず、色とりどりの折り紙で大きなアインシュタインの顔を作成しました。様々な違った立場、違った価値観、違った人種のお客様が作り上げたという思いを私たちなりに込めさせていただきました。
アインシュタインは「ラッセル=アインシュタイン宣言」などを通して、核や科学技術の平和利用を訴えていた一方で、ルーズベルト大統領に原爆の可能性を示唆した書簡を送っていたりもします。(この書簡によってマンハッタン計画が立ち上がったわけではないのですが)そうした彼の行動は一見すると自己矛盾の塊で、当時としても様々な批判があったようです。しかし、そうした自己矛盾を抱えるアインシュタイン同様、われわれ人類全体も常に自己矛盾を抱えています。一方で、「平和だ」「反核だ」と叫びながら、他方では「テロ」やそれに対する「掃討戦」といった「第三次世界大戦」といってもおかしくない状況が着々と進行しています。個人単位、組織単位、国家単位でいうとまだそうでもないかもしれませんが、人類単位で見るとわれわれは「価値観」や「宗教」などなどによって自己矛盾の塊になってしまっています。
この自己矛盾はやはり「力」ではなく「理解」「対話」でしか解決できないものなのではないでしょうか。どんな「和平」も「力」ではなく、結果的に「対話」によって達成されたはずです。過程としてどのような「力」があったとしても、最終的に平和を作り出すのは「理解」や「対話」であるはずです。
8月6日、秋葉広島市長は平和宣言において “Together, we can abolish nuclear weapons. Yes We Can.” と世界に呼びかけました。
ヒロシマは「核兵器は廃絶できるんだ」と世界に訴えかけました。 そして“Yes, We Can”という言葉でその可能性を、その信念を表現しました。
私たち一人一人が信じる“Yes, We Can”は何なのでしょうか。
Yes, We Can……
この言葉の後に、私は
Understand と続けたいです。
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